新中央図書館整備検討のあゆみ
新中央図書館整備検討のあゆみ
中央図書館は昭和49年5月に茨城県内で9番目に開館した図書館であり、生涯学習の拠点として多くの市民に利用されてきました。
しかし、施設の老朽化や収蔵能力の不足、エレベーターの未整備など施設面での課題を抱えています。また、読書や学習のためのスペースや、休憩のためのスペースが狭く、視聴コーナーも設置していないため、短時間での利用が多いなど、市民のニーズに応えることが難しくなってきています。
このような状況も踏まえ、ひたちなか市立図書館協議会(※)より「ひたちなか市立図書館の今後のあり方」の中で中央図書館については建て替えが必要であるとの提言がされました。
そこで本市では、平成28年7月に新中央図書館整備検討委員会を設置し、市民意向等を踏まえつつ中央図書館の建て替えを総合的に調査、研究及び検討してきました。
平成29年度は「中央図書館整備調査報告書」をとりまとめ、現状の課題等を踏まえて本市の目指すべき中央図書館のあり方や規模などを整理しました。
平成30年度はアンケート調査や市民ワークショップなどを実施し、これから把握した市民ニーズやこれまでの検討・調査結果を踏まえ、新中央図書館の整備理念や整備方針に基づき提供するサービス内容について検討し、それを具体化するため、平成31年3月に「新中央図書館整備基本計画」を策定しました。
しかし、令和2年からの新型コロナウイルス感染症の流行によりコロナ禍における市の財政状況や社会情勢の急激な変化などから、整備計画を見直すこととなりました。
これまであらゆる可能性を踏まえながら検討してきた候補地については、これからの社会情勢も視野に入れ、必要な施設規模や整備コストについて精査を行い、それぞれの特性や課題点などを再度整理し、候補地の選定を進めることとしました。
そのため、新たに様々な世代を対象にした調査を行い、市民ニーズの把握に努めるほか、令和4年度には図書館や都市計画を専門とする有識者など多方面からご意見をいただきながら検討を進めてまいりました。
(※)図書館法第14条第3項に基づく機関
新中央図書館整備基本計画(概要版)(PDF 3.24 MB)
新中央図書館整備基本計画は、容量が大きいために分割掲載しています。
新中央図書館整備基本計画(前半:第1章~第3章)(PDF 4.62 MB)
新中央図書館整備基本計画(後半:第4章~第6章)(PDF 3.72 MB)
基本計画追補版
追補(その1)R元年度整備候補地の検討(pdf 2.32 MB)
追補(その2)R4年度蔵書数・施設規模の見直し及び施設規模の見直し(縮小)に伴う候補地の再検討(pdf 992 KB)
追補(その3)R4年度整備候補地の検討(pdf 1.19 MB)
追補(その4)R5年度施設計画の見直し(pdf 2.34 MB)new!
計画書は、上記のデータのほか、中央図書館、那珂湊図書館、佐野図書館でも閲覧できます。
令和5年度
(1)整備地の決定
新しい中央図書館の整備地を、東石川第4公園内の石川町プール跡地に決定しました。
(2)新しい中央図書館の規模
・収蔵冊数約40万冊(現在:約25万冊)
・延床面積約4,500m2(現在:約1,868m2)
(3)整備理念と整備方針
中央図書館の現状や公共図書館に求められる役割などを踏まえ,新中央図書館の整備理念と4つの整備方針を設定します。
(平成29年度新中央図書館整備調査報告書より)
・ひたちなか市立図書館協議会
令和4年度
(1)施設規模、整備地について検討、見直し
・ひたちなか市立図書館協議会
・有識者会議
令和3年度
(1)公共施設・土地利用に関する調査推進特別委員会(ひたちなか市議会)
(2)整備地について検討
・ワークショップ「図書館をもっと素敵に」
・子育て世代の「これからの図書館」座談会(計4回開催)
・茨城高専キャリアデザイン講義「中央図書館に関するディスカッション」
・茨城高専連携講座「素敵な図書館を創造する」(計5回開催)
・新成人グループディスカッション
令和2年度
(1)公共施設・土地利用に関する調査推進特別委員会(ひたちなか市議会)
『整備にあたっては、現状、多くの検討すべき課題があり、その中でも特に整備候補地については、更なる検討が必要である』との指摘がある
(2)整備地について検討
※新型コロナウイルス感染症流行
令和元年度
(1)整備地について検討
・ひたちなか市立図書館協議会
平成30年度
(1)新中央図書館整備基本計画策定
・新中央図書館におけるサービスや施設の在り方を具体化するために策定
・策定にあたり以下の調査を実施し、把握した市民ニーズやこれまでの検討・調査結果を踏まえ、新中央図書館の整備理念や整備方針に基づき提供するサービス内容について検討
・市民アンケート調査
・高校生等アンケート調査
・聞き取り調査
・新中央図書館を考える市民ワークショップ(計2回開催)
(2)整備地について検討
・ひたちなか市立図書館協議会
平成29年度
(1)「中央図書館整備調査報告書」策定
新中央図書館整備検討委員会などにおける検討・協議をさらに深め、総合的な視点から調査、研究及び必要な情報の収集、分析などを行う
(調査の内容)
・中央図書館の現状及び特性と問題点
・ひたちなか市の概要とまちづくりの方向性と新中央図書館の位置づけ
・新中央図書館のあるべき姿と整備方針
・施設規模、整備候補地の検討
(2)新中央図書館の整備理念を「まなび・みのり・あそびでまちの未来を拓く図書館」とする
・ひたちなか市立図書館協議会
平成28年度
(1)庁内に「新中央図書館整備検討委員会」及びワーキンググループを設置し、検討を開始
平成26年度
(1)市民に魅力的で有益なサービスを提供する図書館のあり方を検討するため、「ひたちなか市立図書館の今後のあり方」について「ひたちなか市立図書館協議会」に諮問し、答申を受ける。
(2)中央図書館については「建て替えが必要」と提言がある